2017-12-17
獣医療の中にもたくさんの都市伝説的な話が存在します。
その中の一つがレプトスピラの入っているワクチンと入っていないワクチンの副反応発生の差に関してです。
昔は3種混合と5種混合でしたが、その後5種混合と7種混合、6種混合と8種混合などがレプトスピラを含まないワクチンと含むワクチンの違いを示します。
多くの人たちが獣医師、ペットショップ、ブリーダー等に説明を受け、レプトスピラを含むワクチンの方が副反応が非常に多いと信じておられます。
ところが実際には差があるとは言えないのです。過去に複数年分のワクチンメーカー3社の副反応発生率のデータを入手しましたが、どのメーカーも有意な差はありませんでした。
古いですがワクチン副反応報告のデータの1つを掲載します、5種6種はレプトスピラを含まず、8種はレプトスピラを含みます。
これは2000年のみに明らかな差がありましたのでここに掲載します。
2001年以後は全く差はなく、年によってはレプトスピラのない方が高くなっています。
他のメーカー2社のデータも全く差がありませんでした。