犬と猫の慢性下痢症

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下痢の分類

犬と猫ともに下痢をしているということで来院される例数は非常に多いものです。
私たちはまず下痢の分類について考え診療を進めます。
分類の一つは小腸性であるのか大腸性であるのかです。
また、もう一つの分類は急性であるのか慢性であるのかです。

ここでは慢性の下痢症についてを述べます。

 

 

慢性下痢症とは

腸疾患・膵臓疾患・その他によって3〜6週間以上(最近では3週以上とする事が多い)続く下痢症を慢性下痢症といいます。

 

 

慢性下痢症の原因


腸疾患

 寄生虫感染(線虫、原虫など)
 細菌の過剰増殖
 乳糖またはその他栄養素の不耐症
 グルテン過敏性(もしくは感受性)腸疾患
 炎症性腸疾患
 アレルギー
 異物
 リンパ管拡張症(下痢は必発ではありません)
 リンパ腫をはじめとした腫瘍
               など

膵臓疾患
 慢性膵炎
 膵外分泌不全症
         など

その他
 甲状腺機能亢進症
 アジソン病
       など

 

 

治療方法


慢性下痢症は様々な原因によって引き起こされます。
従って診断した基礎疾患に対する治療が主体となります。

基礎疾患を明らかにできない慢性下痢症や、基礎疾患を診断しその疾患に対する治療を行っても下痢のコントロールが困難な症例も実際には多く認められます。
このような場合にも当院ではプロバイオティクスなどを駆使し、できる限り快適な生活を送ることができる様に治療しております。

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