獣医皮膚科専門医村山信雄先生による皮膚科セミナー

  • TOP
  • [カテゴリー: ブログ]
  • 獣医皮膚科専門医村山信雄先生による皮膚科セミナー

4月27日の診療後に犬と猫の皮膚科の村山信雄先生による皮膚科セミナーを

行いました。

 

今回は行ったセミナーの内容をごく一部ですが抜粋してお伝えします。

 

上の2枚の写真は犬の皮膚の拡大像です

2枚とも地肌に黒い斑点のような模様が見られますね。

両方とも所見が似ているように思いますが

この2つの症例は実は全く違う皮膚病なんです。

 

1枚目の写真の子は色素性局面というパピローマウイルスというウイルスが原因で起こる皮膚病であり、ボストンテリア、パグ、ミニチュアシュナウザーに多いと言われています。

 

2枚目の写真の子はよく見ると皮膚のベタつきも強そうで、フケも多いことから皮脂が多いことで皮膚に健康であっても存在している菌が過剰に増殖をして膿皮症という皮膚病になりその病変が治る過程でできた斑点なのです。

 

このように皮膚病も同じようなものに見えても原因や病態が異なり、もちろん治療法もその原因に応じて変わってきます。

 

皮膚の世界って奥深いですね。

 

獣医師 松岡

コメントは受け付けていません。