2016-12-19
今回の当院の仲間紹介は、猫になります。
名前はちょいこ、子猫のときの交通事故により脊髄神経が損傷された状態で当院に置き去りになり世話をする事になりました。
脊髄の損傷は、その位置と重症度によって症状が異なります。
後肢の感覚がなくグニャグニャで引きずってしまう場合もあれば、うちのちょいこのように感覚は残っているけれども、ピンと伸びた状態で関節が硬くなったりします。この子は当院に来たときから右後肢は動かすことができるけれど左後肢は体操の脚前挙のように伸びきってカチカチになっていました。
排便排尿を自力ではできず、16年間スタッフが圧迫排便と圧迫排尿を行っています。
海外では脊髄損傷によって排便排尿ができなくなった動物を飼育する事自体に否定的で、かわいそうだから安楽死をすべきだと獣医師に叱られてしまうような国があります。うちのちょいこは16年生きてこられましたし、かわいそうな生き方だったとも思いませんし、これからもまだまだ頑張る事が出来ると思います。国によっても、また人によっても考え方は違いますが、少なくとも当院スタッフはちょいこも他と少し違う個性を持った普通の猫と考えています。
画像は何年か前のもので、今はもうすっかり老猫となっていますが、女の子ですので少し気を使って若い頃(といっても既に10才を超えている頃)の画像を使用してみました。
獣医師3名看護師1名受付1名衛生3名がシフトにより欠けていますが、以下が当院のスタッフです。