2017-01-12
呼吸困難で来院した猫の例を紹介いたします。
呼吸困難を呈しているためレントゲン検査を実施したところ、頚部の気管が部分的に狭窄しているのが確認されました。精査したところ気管に発生した腫瘍により気道が狭くなり呼吸を妨げていることが判明しました。酸素室でなければ苦しがるため入院とし、手術の予定を入れました。
手術は気管の部分切除を実施しました。気管を部分切除した場合、様々な術後合併症が起こり得ます。術部の感染症、気管の癒合不全、皮下気腫などです。それら術後の合併症はなく呼吸も正常に戻り、1週間で元気に退院し先日抜糸に来院され、元気な姿を見せてくれました。
呼吸困難を示す例の場合、様々な原因が考えられますがいずれも対処が難しいものです。呼吸困難でお悩みの方は白石動物病院にご相談ください。