避妊手術済動物の子宮蓄膿症

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当院での避妊手術は一般的な手技である卵巣及び子宮を摘出する方法で実施しております。

ところが卵巣のみを摘出する避妊手術方法も存在します。
この方法も避妊という目的は確実に達成できます。
しかし子宮が残っているため、子宮の疾患は少ないとは言われているものの、発症の可能性はあります。

厄介なのは避妊済み=卵巣子宮はない、と考え子宮の疾患が除外された上で診断が進む危険があることです。

当院および日本小動物医療センターにおいて、避妊手術済みなのに子宮蓄膿症の発症や、子宮の平滑筋腫や筋肉腫などの腫瘍性疾患の発症を多数経験しており、勤務獣医師には日々の診療で注意を要することを伝えております。

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