Obstetrics 繁殖診療科のご案内

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当院の
繁殖診療科診療について

交配適期診断、人工授精、妊娠鑑定、難産に対する助産や帝王切開など、一般の飼い主様やブリーダー様に向けた犬と猫の産科に関わる獣医医療をご提供いたします。

犬の繁殖について

犬の繁殖における人工授精は、自然交配が難しい体格差のある犬種や遠方の相手との交配、感染症のリスク回避、受胎率向上などを目的に獣医師の管理のもと雌の発情期に合わせて雄から採取した精液を子宮に注入する技術であり、獣医師の指導とタイミングが重要です。実施には事前の検査、排卵の正確な予測、そして専門的な器具と技術が必要で、成功には精密な管理が不可欠であり費用も発生します。今回は犬の人工授精のおおまかな流れのご紹介となります。

雌の発情が来たら、ホルモン検査などを行ったうえで人工交配の最適なタイミングを見計らいます。雌のワンちゃんのおおよその排卵日は発情出血から約6〜11日目頃とされていて、新鮮精液であればこの期間にホルモン測定を実施し最適な交配日を確定し人工授精を1または2回行います。

精液の採取とその種類

精液採取

雌の中で交配に良い時期のワンちゃんから精液採取を実施します。雌犬の亀頭球をマッサージするなどして精液を採取します。採取した精液を検査して精子数、奇形率、活性率を正確に検査いたします。状況に応じて治療も行います。

冷凍精子

優秀な遺伝子をもった精子を海外などの遠方から取り寄せて繁殖したい場合には冷凍精子を使用した人工授精を実施します。いったん凍結された精子は解凍された際、生存率および活動性も低下しているため開腹手術を行い子宮内に直接注入することがお勧めされます。手術による子宮内注入は、すべての精子が人工的に子宮内に留まるためもっとも効率のよい方法です。

低温精子

低温精液とは、種雄犬から採取した精液をすぐに特別な希釈液と混合し、徐々に4〜5℃まで冷却したものです。これにより、精液は通常7日間の保存・輸送が可能となります。冷凍精子と同様に解凍された精子は、生存率および活動性も低下しているため開腹手術を行い子宮内に直接注入することがお勧めされます。

人工授精の方法

当院で実施している人工授精の方法として大きく分けて3つほどあり、バルーンカテーテル法、内視鏡および外科的な子宮内授精法などがあります。人工授精は、精液の性状および保存状態により、授精部位を決定し実施します。通常、新鮮精液ではバルーンカテーテルや内視鏡による人工授精を行い、低温精液や凍結精液では外科的な子宮内授精を行います。

バルーンカテーテルによる人工授精

人工授精専用のバルーンカテーテルを使用し膣外への漏れが少ない交配が可能になります。精液の漏れが少ない交配が可能になり、ストロー法などに比べ高い受胎率を得ることが可能です。またお尻を高くして長時間維持しておく必要がありません。

内視鏡による人工授精

内視鏡を使った人工授精は、開腹することなしに人工授精用の特殊内視鏡を使うことにより膣から子宮頸管を通して子宮内に精子を注入いたします。硬性内視鏡という特別な機器と特殊な技術が必要となります。

開腹手術による人工授精

全身麻酔をかけて開腹し子宮内に直接精子を注入します。すべての精子が人工的に子宮内に留まるためもっとも効率のよい方法です。冷凍精子や低温精子、精子数が少ない新鮮精液の人工授精にも有用です。

今まで当院で実施した人工授精の受胎率(人工授精実施後確認とれた症例のみ)は90%を超えております。今後も受胎率をあげるように日々努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

担当獣医師のご紹介

  • 白石 陽造

    • 獣医師
    • 繁殖工学士
    • 白石・中央動物病院 統括院長
    • 公益財団法人 日本小動物医療センター
      代表理事
    • 公益財団法人 日本小動物医療センター
      夜間救急診療科 センター長

人工授精について

当院では母犬の状態やオーナー様のご希望に合わせていくつかの人工授精法をご提案しております。まずはお電話やご来院時にお気軽にご相談ください。

人工交配の目安費用

※費用に関しては直接お問い合わせください。

交配適期判定について

交配適期の推測方法としては、腟内の細胞を調べる方法(膣スメア検査)が主流であり、当院でも長年この方法により適期を調べてきました。
しかし、現在では血液中のホルモン量(プロゲステロン値)を特殊な測定機器により調べることでさらにピンポイントに適期を推測しております。この方法を使えば、成功率が低いとされている凍結精液による人工授精も高確率に成功させることが出来ます。